近年、高齢化社会が進む中で、住まいに対するニーズも変化しています。
「いつまでも住み慣れた家で快適に過ごしたい」
「家族が病気になっても安心して暮らせる家がいい」
そんな思いを持つ方は少なくないはずです。
ユニバーサルデザイン住宅は、年齢や身体能力に関わらず、誰もが快適に暮らせるように設計された住宅です。
この記事では、ユニバーサルデザイン住宅のメリットやデメリット、バリアフリーとの違いをご紹介します。
□ユニバーサルデザイン住宅とは?
ユニバーサルデザイン住宅は、高齢者や障がい者だけでなく、すべての人が快適に過ごせるように設計された住宅です。
バリアフリーとの違いを理解することで、より快適な住まいを実現できます。
1: ユニバーサルデザインとは
ユニバーサルデザインとは、年齢、性別、国籍、障がいの有無などに関わらず、すべての人が利用しやすいように設計されたデザインです。
ユニバーサルデザイン住宅は、バリアフリー住宅と混同されがちですが、明確な違いがあります。
2: バリアフリーとの違い
バリアフリー住宅は、障がい者や高齢者が、移動や生活に支障なく過ごせるように、段差をなくしたり、手すりを設置したりするなど、物理的な障壁を取り除いた住宅です。
一方、ユニバーサルデザイン住宅は、バリアフリーの概念をさらに発展させたもので、誰でも使いやすいように、デザインや機能に工夫が凝らされています。
3: ユニバーサルデザイン住宅のメリット
ユニバーサルデザイン住宅には、次のようなメリットがあります。
・長く快適に暮らせる
ユニバーサルデザイン住宅は、年齢を重ねても、家族構成が変わっても、快適に暮らせるように設計されているため、長く住み続けられます。
・安心安全な生活を実現できる
段差の解消や手すりの設置など、安全に配慮した設計により、転倒や事故のリスクを軽減できます。
・家族みんなが快適に過ごせる
子供からお年寄りまで、誰でも使いやすいように設計されているため、家族みんなが快適に過ごせます。
・将来のライフスタイルの変化に対応しやすい
ユニバーサルデザイン住宅は、将来のライフスタイルの変化に柔軟に対応できる設計であるため、リフォームや改修の必要性が少なく、経済的なメリットもあります。
・住宅の価値を高める
ユニバーサルデザイン住宅は、バリアフリー住宅と比べて、より高い価値を持つと考えられています。
4: ユニバーサルデザイン住宅のデメリット
ユニバーサルデザイン住宅には、次のようなデメリットがあります。
・初期費用が高くなる可能性がある
バリアフリー住宅に比べて、ユニバーサルデザイン住宅は、設計や施工に工夫が必要なため、初期費用が高くなる可能性があります。
・デザインの自由度が制限される場合がある
ユニバーサルデザインの原則に則って設計するため、デザインの自由度が制限される場合があります。
・設備の選定に注意が必要
ユニバーサルデザイン住宅では、誰でも使いやすい設備を選ぶことが重要です。
適切な設備を選ばないと、使い勝手が悪くなってしまう可能性があります。
□ユニバーサルデザイン住宅の具体的な事例を紹介
1: 玄関アプローチ
玄関アプローチは、住宅の顔であり、安全で快適な設計が重要です。
段差をなくしたり、スロープを設置したりすることで、車いすやベビーカーでもスムーズに移動できます。
また、照明を明るくすることで、夜間の視認性を高め、安全性を確保できます。
2: 玄関
玄関は、住宅の入り口であり、家族や来客を迎える重要な空間です。
玄関ドアは、幅広で開閉がスムーズなもの、または自動ドアを採用することで、車いすやベビーカーでも楽に開閉できます。
また、手すりを設置することで、高齢者や体の不自由な方でも安全に移動できます。
3: 階段・廊下
階段は、転倒のリスクが高い場所です。
手すりや滑り止めを設けることで、安全性を高めることができます。
また、廊下は、幅を広く確保することで、車いすやベビーカーでも楽に移動できます。
4: リビング
リビングは、家族が集まる空間です。
家具の配置や照明の工夫など、誰でも快適に過ごせるように配慮することが大切です。
例えば、ソファの高さは、座り心地が良く、立ち上がりやすいものを選ぶことが重要です。
5: キッチン
キッチンは、料理をする空間です。
カウンターの高さや収納の配置など、使いやすいように工夫されています。
例えば、シンクの高さを調整することで、立ったまま楽に作業できます。
6: 浴室
浴室は、高齢者や体の不自由な方が転倒しやすい場所です。
滑り止めマットや手すり、浴室乾燥機などを設置することで、安全性を高めることができます。
また、浴室の入り口には、段差をなくしたり、スロープを設置したりすることで、車いすでもスムーズに入浴できます。
7: 洗面化粧台
洗面化粧台は、高齢者や体の不自由な方が使いやすいように、鏡の高さを調整したり、手すりを設置したりするなど、工夫されています。
また、シンクの深さを調整することで、車いすに座ったままでも楽に洗顔できます。
8: トイレ
トイレは、高齢者や体の不自由な方が使いやすいように、便器の高さや手すり、ペーパーホルダーの配置など、工夫されています。
また、トイレ空間を広く確保することで、車いすでも楽に移動できます。
□まとめ
ユニバーサルデザイン住宅は、高齢者や障がい者だけでなく、すべての人が快適に過ごせるように設計された住宅です。
バリアフリー住宅との違いを理解し、それぞれのメリット・デメリットを比較検討することで、将来を見据えた快適な住まいを実現できます。
当社は、多様なお客様のご要望をすべてしっかりと受け止めることから始め、お客様とじっくりと話し合うことを大事にしています。
是非お気軽にお問い合わせください。